現場。
らーめん店の厨房での作業は夏になると現場作業に近いものがあります。
もともと僕は建設系の現場出身だからそう感じるのかもしれませんが。
豚骨スープは強火でガンガン煮込みます。
そして寸胴の下が焦げ付かないのと、
スープがしっかり乳化するようにと何度もかき混ぜるのです。
これが夏になると熱さもあり結構な重労働になります。
しかし、いいスープを作るには省略できない作業なのです。
東京でお世話になっているとき、
「もっと愛情込めて。混ぜれば混ぜるほど美味しくなるんだ。」
と、おやっさんに言われたのを思い出します。
当時は「そんなあほな」
と思ってたものですが、やってみれば理解でき、
思い入れが強ければ一生懸命になれるのです。
やってることは簡単で単純作業かもしれませんが、
それを丁寧に、真面目に繰り返すことが大切なのですね。
単純な事こそ真剣にする。
それが技術です。